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2015-01-22

Nobody's EmpireとFamily Tree

引き続き、Belle and Sebastian のニューアルバムをメインで聴いてます。
 
オープニングチューンの『Nobody's Empire(だから僕は歌う)』って、
『Fold Your Hands Child, You Walk Like A Peasant(わたしのなかの悪魔)』の中の3曲目『Family Tree』という曲に似ている!と思うのは私だけでしょうか?


 

『Family Tree』は小鳥ちゃんぽくてスロー、一方『Nobody's Empire(だから僕は歌う)』は近頃のベルセバっぽい狙った感たっぷりのキラキラチューンですが・・・

スチュアート・マードックは、この『Nobody's Empire(だから僕は歌う)』について、「今まで書いた中で、間違いなく一番パーソナルな歌」だとコメントしています。
実際、子供の頃の健康問題について書かれています。
 
 
さて、NMEの記事で、気になる英語を見つけたので紹介します。

For the first time Stuart Murdoch writes directly about his life experience as well as telling quixotic kitchen sink tales over the Glaswegian band's classic song structures.

quixotic: セルバンテス作の小説ドン・キホーテからきています。
騎士道物語を読みすぎ、自分が騎士だという妄想に陥った主人公が、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、ロマンを求めて遍歴の旅に出るお話ですね。なので、キホーテ風の=「空想的な、非現実的な」という意味で使われます。 発音は「キホーティック」でも通じなくはないそうですが、普通は「クイックソティック」と言うそうです。 音で聞いたら、もはや何のことか想像できないですが・・・

kitchen sink tales:キッチンシンクは「台所の流し台」ですが、ここではcommonと同じで、ありふれた、よくある日常の話という意味で使われています。

NMEの記事を要約すると、song structures、つまり曲調自体はいつものベルセバサウンドだけど、空想的なその辺によくある話だけでなく、スチュアート・マードックの人生経験について率直に書いている、ってことのようです。